志茂田景樹さんの哲学
志茂田景樹さんについて。
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先日の対談番組によると、
志茂田さんは、作家になって最初から奇抜なファッションをしていたわけではなく、
はじめはオーソドックスなセーターやシャツなど、作家らしい服装だったそうです。
奇抜なファッションを始めたのは、
・姉たちが派手なシャツを着ていると楽しそうで、みんなが湧いてくると思った。
・傲慢、虚飾など、自分にいらない札みたいなものを貼ってきて息苦しくなった。自分を解放したい思いが強くなった。
という理由があったとのこと。
好きなファッションをするようになって、最初は周りから批判されたり暴言を吐かれたり・・・普通に戻ろうかと思ったこともあったけれど、
進むも地獄 引くも地獄 ならば進んでやろう と腹を決め、続けてきたといいます。
この心意気、カッコいいなぁ。
さらに、
5年もたてば周りは認めざるをえない
10年もたてば周りはあの人の哲学だと思う
ますますカッコいいなぁ。
派手なファッションや目立つ言動をする人を、単純に目立ちたがり屋だと決めつけてしまいがちですが、
ただ単に主張したいだけではなく、自分らしさを模索して湧き上がってきた表現でもあるのだと気づきました。
「普通の」とか「〇〇らしい」にとらわれ窮屈に感じている自分を、「楽しそう」という方向へ「解放したい」と思った結果、確立したファッションだったのですね。
まさに、志茂田さんの哲学だと思います。
私は「普通の」とか「〇〇らしい」に息苦しさを感じることは多々ありますが、目立つことは苦手です。周りの目も気になります。
それでも、「自分はこれが好き」「これがしたい」ということをできるだけ素直に表すようにしています。
時に揺らぐことがあっても地道に続けていけば、いつか自分の哲学になる。それはまた、誰かを勇気づけるかもしれない。
志茂田さんの哲学に励まされる思いです。